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生涯学習支援システム(JPALS)


国際潮流であるCPDとポートフォリオ

(1)CPDとは

多くの先進国では国際薬剤師・薬学連合(International Pharmaceutical Federation以下、FIP)が提唱する「継続的な専門能力開発」(Counting Professional Development以下、CPD)【図2】の考え方に基づき生涯学習の義務化と免許更新が制度化されており、薬剤師職能の維持・向上のために重要な役割を果たしています。


【図2 継続的な専門能力開発CPD】


CPDは日々の薬剤師の業務や役割の中で、個々の薬剤師が取得するべき知識・スキルが何かを「振り返って自己査定(reflection)」し、それに対して「学習計画を立て(planning)」,「実践し(action)」、それを「評価する(evaluation)」という4つのステップを反復する学習方法です。


(2)ポートフォリオとは

ポートフォリオの元来の意味は、「紙ばさみ」であり、生涯学習の分野においては「学習記録」のことを指します。CPDを実践するには、学習状況を整理し分析する必要があり、記録を残すことが重要となります。例えば講演を聴いて、初めて知ったことや理解できなかった内容を記録しておけば、理解できなかったことについて自己学習を実施し、その学習を完結することができます。かつてはその記録を紙ばさみ(ファイル)等で整理していたと思いますが、webによるポートフォリオが利用可能になれば、薬剤師人生一生分の学習履歴を財産として残せます。また自宅などでの自己学習についても記録することにより、いままで評価の対象にならなかった学習まで評価できます。日本の生涯学習もこのCPDを基本とした手法に変えていく必要があると言えます。


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